ご 挨 拶
台東区は東京23区の中にあって最も狭い区でありますが、剣道連盟の歴史は古く、戦後昭和20年GHQが大日本武徳会に解散命令を出した翌年、剣道暗黒の時代にあって有志の方々が上野警察の道場で密かに稽古を始められ「剣道連盟」として設立されたのが始めとされおり、今日に至るまで高野孫二郎先生を始め多くの偉大な先生方のご指導を仰ぎ、歴代6人の会長、7人の理事長のご指導ご努力の下、12の道場・1子供クラブ・4警察道場で活動を続け、平成28年に創立70周年を迎えさせて頂きました。
コロナ禍にあって稽古もままならぬ日々もありましたが、熱心な先生方、そしてご理解のあるご父兄の皆様に支えられて、区内道場が一堂に会しての剣道大会、区民体育祭剣道大会も開催できるようになりました。
剣道仲間が試合の場で久々に竹刀を交え一喜一憂する姿、真剣な眼差しは何物にも代えがたく、一人一人が自ら感じ自らの剣道を育んでいると痛感致します。
又、年に4回行われる中央区・千代田区・文京区・台東区の4区剣道連盟の合同稽古会で親しく稽古をお願いし同時に親睦を図り、又ブロック講習会・合同審査会幹部会議などを通じ連盟運営の円滑化を模索致しております。
隅田川を挟んでお隣墨田区剣道連盟さんとは平成22年より姉妹区剣道大会を開催し、こちらも親しいお付き合いが続いております。
剣道との出会い方、日々の稽古は人それぞれでありましょうが、人は常に変化しますから、今日の稽古は二度と無く、それ故明日の稽古に励みが出ます。剣道を通じ各々の人生に於ける指針となるよう学びそして育て続け、交わりの輪を広げて行きたいと存じます。
何時収束するかの見極めも困難なコロナ禍では有りますが、8代理事長 倉澤正、7代会長 冨士滋美 体制で、努めて参ります。
東京都台東区剣道連盟 会長 冨士 滋美